バール・アルテシェフのつぶやき

世間じゃ政治家の身の丈発言で、大炎上しておりますが、実際私なんか、親や目上の方から、身の丈にあった生活しろって教わったものです(笑)

何が身の丈だって?

よく開店時、お客様から、なんで山谷なんかで開業しているのって、

言われたのですが、それこそ身の丈に合う開店だったからです。

自分、渡欧しての修行経験ございませんし、何処かの店でシェフ経験もなかったので、銀行にブラフかけてまで融資受けなかったのと、色々な諸事情あって今に

至るのです(笑)

それと、よく言われるのが場所変えて営業すれば、いい値段で商売できるかと

教えられるのですが、自分の修行時のレストランの規模が大衆店だったのが大半で、ドラマに出るような高級店などで仕事していない為、実際自分の身の丈にあった規模の店づくりしか出来ないのです。(パトロン付いてくれるなら考えます笑)

それと、個人で食事に訪れる店が今では大衆店ばかりなのに、自分の店が大衆店ではなかったら、何か気が引けるものですし、日本の食文化は居酒屋の大衆文化が確実に飲食店のレベルUPされているのに感銘され自分の店は普段使いの店に

特化しようと決めたのです。

ちなみに、イタリアでは、いろんな形態の店がありまして・・・

リストランテ(高級店 レストラン 星付きの店ではドレスコード有り)

トラットリア(大衆的なレストラン)

オステリア(ワインと簡易食事など楽しむ所)

バール(軽食、喫茶店)

などなど、こんな定義で現地では認知されております。

しかし、日本では名前だけ適当に名乗って商売している店多く、ウチなんかも

軽食、喫茶店での一応ブース設けておりますが、大半がトラットリア規模の仕事をしているのが現状です。

今ではここ山谷もインパウンドの外国人が多く訪れますが、イタリア人のお客様はうちの看板が Pasticceria Bar と表記されているので、お菓子と喫茶と思い

飲食ブースで料理が食べられると想像もしないそうです(苦笑)

そのくらい、欧州ではある程度の食事をしたければ多少の出費が必要で日本みたいに安くても満足できる居酒屋のような店ってないものなんです。

そんな想いから、イタリア居酒屋的店づくりにしたのが現状です。

自分が経営する店は、身の丈に合うって 大事なんですよ!(笑)

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